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カテゴリ:たまには時事ネタ( 34 )

荒廃してゆくのか、日本?

かつて、1980年代に、アメリカで橋梁が落ちたりなんだりと、ビックリするような事故が立て続けにおこった時期がありました。
アメリカでは、1930年代に「ニューディール政策」で、公共事業を行い経済を立て直したという歴史がありますが、そのニューディール政策で作られたインフラが建造から50年経ち、十分なメンテナンスが行われないまま劣化がすすみ、事故につながったということなのです。これが「荒廃するアメリカ」という本で書かれていたそうなんですが、これは生憎と読んだことがありません。翻訳はされていないのかな?

メンテナンスが十分でなかったのはおそらく、道路にしろ何にしろ新造することは政治家にとっては大きなアピールになるけれど、地味な補修なんかはなんのアピールにもならんということでお金が回らなかったんだろうなあ、と、勝手な想像ですが・・・いまの日本ではそういう状況になっています、残念なことに。

日本でも、1960年代をはさんだ高度成長期に作られた構造物が、おなじく50年を経過する時期にさしかかり、一部専門家のあいだでは、このままでは「荒廃する日本」になってしまう、という危機感が持たれています。
が、そんな矢先に、起こるべくして起こってしまった・・ように思いました。

12月2日の朝、中央道笹子トンネルの天井崩落事故。
12月4日現在、9名の方が犠牲になり、数名の方が怪我をされているということです。これ以上の人身被害はない・・・と思いたいですが、トンネル内は未だに崩落した天井がそのままの状態のようです。
亡くなられた方がたには、深くお悔やみ申し上げることしかありません。

最初、ニュースを見たときはほんとうにビックリしました。ですが、その反面、ついに来たのか、とも感じました。
現在のところ、事故の原因調査もこれからですし、なによりも起こってしまった事故は取り返しのつかないことなのですが、土木に携わるひとりとして、この構造物の設計時に、もっとフェイルセーフなどの思想はなかったのかと悔まれてなりません。
報道でつたえられる構造を見る限り、天井版はトンネル本体に固定されたボルトから、吊り金具で吊られているだけで、「控え」の落下防止のための方策がないように伺えます。「落ちない」ことが前提になっての設計だったのかな・・・

原発事故についても思うのですが、こういった公共性の高い施設を作るにあたって、最悪の状況を想定することを避けているような気がしてなりません。
なんといいますか、ユーザ側がいつも「完璧」を求めていて、「不測の事態に備える」ことは「完璧ではない」ことを自ら認めてしまうから、というようなヤバい空気が流れているように思うのです。

A「天井の金具も何らかの原因で破損する可能性もありますから、落下防止策をとるべきではないでしょうか」
B「それは、君の設計が不十分ということではないのかね」
A「いいえ、必要な検討は行いました」
B「では、大丈夫なのではないかね」
A「ですが、不測の事態も・・・」
B「やはり不十分ではないか。そんなことでは有権者に説明がつかん」
C「基準は満足していますから完璧です。それに、これ以上の予算はありません」
A「(基準だって、自然現象をすべて網羅しているわけじゃないのに・・・)」
 ・・・・・

てな感じで、なんともいえないモヤモヤが残るわけですよ。
なんといいますか、戦時中のような「負けを認めない」的な頑な空気があるように思います。

うーん、なんだかまとまらなくなってきました。この件、すこし、頭を整理して行きたいと思います。


ところで、NHKのニュースに出てきていた、間一髪、崩落からにげて出てきた記者さんのクルマが「あの」インプレッサWRX STi・・・これってアレですよね、マンガの話でナンなんですが、豆腐屋の親父さんが「実用的で楽なの」といって買ったクルマですよね。
この記者さん、どうやら運転は相当なウデらしく、クルマのほうも相当大事に乗ってこられたようです。
崩落を抜けて逃げられたのは、いくつもの幸運が重なった結果ではあると思うのですが、しかし、その幸運を逃すこと無く助かったのは、普段から積み重ねてきたものがあったから、だとも思うのです。
幸運の窓は、努力した者にちょっとだけ大きく開いていた・・・なんてちょっとカッコつけて言ってみたり。

でも、逃げるハナシだけではなく、このような事故を起こさないためにも、普段からの積み重ねが本当に重要なのだと、肝に命じて日々頑張らなくては、と、改めて思うのでした。
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by kawasaki-marins | 2012-12-05 01:14 | たまには時事ネタ | Comments(0)

母乳続報。とりあえず大丈夫。

母乳から放射性ヨウ素が検出された件、その後放射線の量は減少ということで、やはり一時的な影響と見て良さそうです。
とりあえずは良かったです。

これから、長期的な健康状態のモニタリングも開始されるようですが、こういった母乳の状況なども子供たちの健康のためにフォローしてもらいたいところですね。


茨城などの女性の母乳から微量の放射性物質
(日テレNEWS24 - 04月21日 20:55)

 先月、茨城県と千葉県の女性の母乳から微量の放射性物質が検出されたと、市民団体が21日、記者会見で発表した。一方、厚労省は、母乳の安全性に問題はないとして、冷静な対応を呼びかけている。

 これは、市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」が、福島県や茨城県などの9人の母乳を独自に調査したもの。このうち、千葉・柏市の女性が先月29日と30日に採取した母乳からは、一キログラム当たり36.3ベクレルの放射性ヨウ素が検出され、その後、今月4日には14.8ベクレルに低下したという。

 茨城・守谷市の女性の母乳では、先月23日と24日の時点で、放射性ヨウ素が一キログラム当たり31.8ベクレル検出され、先月30日には8.5ベクレルに下がった。

 茨城・つくば市の女性2人の母乳では、先月、それぞれ一キログラム当たり8.7ベクレルと6.4ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたが、宮城県、福島県、茨城県の女性計4人では検出されていない。

 この市民団体は「政府は、水道水や野菜から規制値を超える放射性物質が検出された時点で、すぐに母乳の調査をすべきだった」と指摘した。

 一方、厚労省は「母乳に含まれる放射性物質の規制値はないが、乳児用の水道水を参考にした場合、今回の数値は一キログラム当たり100ベクレルという規制値の半分以下で、母乳の安全性に問題はない」と説明している。

 また、枝野官房長官は21日の会見で、「今回出た数値は問題ないと専門家も言っている。安心して普段通りの生活を」と述べた上で、念のため、政府としても一定の調査を行うよう厚労省に指示したことを明らかにした。

 母乳から放射性物質が検出されたことについて、放射線医療が専門の東大病院・中川恵一准教授は「今回検出された放射性ヨウ素の量は、水道水で乳児に飲ませてよいと決められた放射性物質の上限、一キログラム当たり100ベクレルより低い値なので、心配はない」と話している。

 また、2人の女性の母乳から一キログラム当たり30ベクレル以上の放射性ヨウ素が検出された先月24日と30日は、水道水から放射性ヨウ素が検出された時期なので、「水道水を通して母体に入るとその量の4分の1が母乳に含まれると言われていて、検出はある意味、当然と考えられる」と説明している。

 さらに、「今は、水道水には放射性ヨウ素はほとんど含まれなくなっているので安心してよい。また、一度母乳に放射性ヨウ素が含まれたとしても、放射性ヨウ素は8日でその量が半分になる性質があるので、日がたてば量は減っている」として、「現時点で、授乳を続けて問題ない」と話している。



住民の健康を数十年調査へ 広島・長崎モデルに放射線研究機関
産経新聞 4月21日(木)14時19分配信

 東京電力福島第1原発事故で、放射線の専門研究機関でつくる「放射線影響研究機関協議会」が、原発周辺住民の健康状態をモニターする長期疫学調査をスタートさせる方針であることが21日、わかった。事故収束後に調査を始める予定で、広島、長崎での被爆者調査をモデルに数十年間にわたり調査を続ける。

 協議会は、放射線の健康への影響について情報交換しており、放射線医学総合研究所(放医研、千葉)、広島大学、長崎大学、放射線影響研究所(放影研、広島市)などで構成されている。

 長期にわたる放射線の人体への影響については、広島、長崎で昭和22年に米国が設置した原爆傷害調査委員会が健康調査を開始。昭和50年から放影研が引き継ぎ被爆者9万4千人を追跡調査している。これまでにがんの発症率などの膨大なデータは放射線リスク予測の基礎資料になっている。

 放影研によると、今回の福島第1原発事故に関連して、海外から調査の実施要請が、すでにあるという。

 大規模調査は、それぞれの自治体や医療機関が個別に小規模の調査を行うことを避け、調査方法や条件を統一してデータの精度を高める。被害が現在のレベルにとどまれば、低線量の放射線による健康への影響が主な調査対象となる。また、時間の経過とともに増える転居者を追跡するため、国や自治体に協力を求める方針という。

 放影研の大久保利晃理事長は「長期にわたる調査には、ノウハウだけでなく、被爆者の十分な理解が不可欠だった。放影研の経験が福島での調査でも生かせる」と話している。



ニッポン、ファイティン!
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by kawasaki-marins | 2011-04-22 07:43 | たまには時事ネタ | Comments(0)

データがほしいです

うーん、牛乳から出るんですから母乳からも出てもおかしくはない、とは思っていましたが、この報道と記事中の市民団体の発表だけでは詳細がわからないので何とも判断しにくいです。
おそらくは、首都圏の水道で放射性物質が検出された時の影響ではないかと思われますが・・・
サンプル数が少ない上、いつのサンプルかすらわかりませんし。

現在は原発からの大気中への放出は落ち着いている状況とのことですから、この検出されたお母さんたちの母乳が今後どのように推移して行くかを見ることが重要だと思います。
発表された値で、ヨウ素131で36.3ベクレル/kgという微妙ながらも一応許容範囲の量ですし、ここから減っていってくれれば、一時のことですので赤ちゃんにたいしても問題になるような量ではないと思われます。
減らない、あるいは増えて行くようなら・・・かなり問題ですが。

ということで、この意味を判断するには、継続しての調査が非常に重要と思われます。
本当なら、政府機関なりどこぞの大学なりで追っかけてもらう必要があるんじゃないのかしら。もちろん、きちんとトレーニングされた人が音頭とってくれれば市民団体でもいいんですが(今回の調査は、とりあえず測定してみました感が・・・)どこか調査しているならきちんとした所を発表してもらいたいものです。
良いデータにしろ悪いデータにしろ、それによって対応を考えることができますからね。


追記(4/22朝)
その後、もう少し詳しいデータが入った記事を見つけました。それによると母乳の放射線は順調に減少しているようで、まずは一安心のようです。


母乳から微量の放射性物質=市民団体が検査―福島
時事通信 4月20日(水)19時50分配信

 福島第1原発事故で水道水や農作物から放射性物質が検出された問題を受け、市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」(村上喜久子代表)は20日、福島市内で記者会見し、福島など4県の女性9人の母乳検査で、茨城、千葉両県の4人から1キロ当たり最大36.3ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されたと発表した。
 厚生労働省は水道水の放射性ヨウ素が同100ベクレルを超える場合、粉ミルクなどに入れて乳児に摂取させないよう求めているが、母乳については明確な基準はなく、村上代表は「今回の数字が高いとも低いとも判断できない」としている。 


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by kawasaki-marins | 2011-04-21 00:11 | たまには時事ネタ | Comments(0)

かわまりさんちの原子力講座(その3)

福島第一原発の今後の対応について、大雑把な工程が出されました。

それによると、今後3ヶ月(〜8月頃?)で、安定した冷却の機構を構築し、その後3〜6ヶ月(年末〜来春?)かけて燃料を冷却して原子炉を安定した冷温停止状態に持って行くということです。
それと平行して、放射性物質の飛散防止や周囲の除染なども行われていくとのこと。
とはいえ、原子炉そのものが落ち着かないと、避難されている方が帰宅というわけには行かないでしょうから、帰宅できるのは早くて半年後から、と言うことだそうです。年内に帰れれば良い方という感じでしょうか。これだって、放射性物質による汚染が少ない所から、と言うことになるのでしょうしね・・・

勝負なのはこの最初の3ヶ月で、この間に炉心や使用済み燃料を安定して冷却できるように設備を整えると言う所ですが、作業には相当の困難が伴うものと思われます。
本日、リモートロボットを使って測定した原子炉建屋内の放射線量が50ミリシーベルト/時以上ということですから、人手による作業にもかなりの制約があるわけです。
未来館やらなんやらを見て、日本はロボット先進国だと思っていた私ですが、どうも自律型ロボットの研究に偏ってリモートコントロールロボットって案外手薄だったようにも思われて、悔しいやらもどかしいやら。
きちんと整えられた設備内であれば、プログラムされた動作でもいろいろとできるんでしょうが、こうやって災害やら事故やらでてんやわんやの中ではやはりまだ人間の判断力に勝るものはありませんから、リモートコントロールというのも使いではあるわけなんですね。

ということで、原子力というよりは放射線講座になりつつありますが(汗


(4)水や食べ物もヤバいの?

放射線の被ばくは大きく、身体の外からの被ばくと、身体の中からの被ばくに分けることができます。
まんまですが、身体の外から放射線を浴びるのを外部被ばく、身体の内部にある放射線源から被ばくするのを内部被ばくと呼びます。
チェルノブイリ事故の影響の研究等から、外部被ばくと内部被ばくはだいたい同程度だと言われていますが、水や食物からの被ばくは注意次第では減少させることも可能ですので、条件によってはかなり変動するものと考えられます。

a) 外部被ばく

外部被ばくは皮膚の外側から放射線を浴びることであり、ガンマ線や中性子線などの透過力が大きい放射線の影響が大きくなります。
被ばくの量が多い場合にはベータ線についてもやけどのような状態になるそうで、今回福島で作業されていた方が足を高濃度の放射能を持った水につけていて被ばくしたというのはこの状態ですね。
ちなみに、ラジウム温泉などで放射されているアルファ線ですが、これは皮膚どころか垢の層も通り抜けられないそうですよ。

地盤や宇宙からの自然放射線の他にも、今回問題となっているのは原子炉から放出された放射性物質が放出する放射線(主にガンマ線とベータ線)です。これらが空中を飛んでいたり、あるいは雨とともに地面に落ちて土壌に蓄積されたりしたものから放射線が放出されます。これらの値を計測したものが環境放射線量となり、アチコチで計測されている値です。
避難区域外では多くの場所で1マイクロシーベルト/時以下になっていますが、原発の北西のエリアで数十マイクロシーベルトという飛び抜けて高い値になっているのが問題となっています。

なお、中性子線は、原子炉で再臨界でも起こらなければ問題になる量が出てくることはありませんので、今回は考えなくて良いでしょう。たとえ再臨界が起きたとしても、燃料を浸している水に溶かしているホウ酸が中性子を吸収する働きがありますし、さらに距離の2乗で影響が小さくなりますから、離れていることで影響はほぼ無視できると思います。


b)内部被ばく

内部被ばくというのは、体内に取り込まれた放射性物質による被ばくです。
放射性物質は主として呼吸や飲食によって体内に取り込まれますが、モノによっては傷口などから入ることもあるそうです。
また、CTスキャンなどの撮像のための造影剤なども放射性物質を利用していますが、もちろんこれらによる被ばくも内部被ばくとなります。

外部被ばくと違うのは、
 (1)防御する皮膚が無いために体内の細胞への影響が大きくなること、すなわちアルファ線やベータ線の影響が無視できなくなってくることと
 (2)物質によっては体内に取り込まれて特定の場所に蓄積されるものもあるため、身体の新陳代謝の影響も考慮する必要があることです。

ちなみに、普段でも空気中にわずかに存在する放射性物質のラドンを呼吸することによる内部被ばくや、栄養素として食物中に含まれるカリウムの放射性同位体による内部被ばくが起こっています。
カリウム(K)は、カリウム40という放射性同位体があるのですが、こいつがカリウム全体の0.012%だかあるそうなんですね。で、人体中にあるカリウム量から、放射性同位体の量を計算できるわけで、さらにその半減期を考慮すると、常に毎秒4000個ほどが崩壊して放射線(ベータ線とガンマ線)を放出しているということです。

さて、今回の原発事故で広範囲で問題になるのは、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムなどです。
放射性のヨウ素やセシウムについては、ガンマ線を放出するので計測しやすいのですが、放射性ストロンチウムについてはベータ線しか出さないため計測が難しいこともあってか、ほとんど測定結果が公表されていませんが、おそらくヨウ素やセシウムに準じて放出されていると思われます。

コイツらがなぜ問題かというと、体内に蓄積されてしまうからなんですね。放射線を出す以外は普通の物質と同じように化学反応したりしますので、当たり前のように身体の中で働こうとするのですよ。ありがた迷惑です(汗)

ヨウ素は通常の人体には必須の物質で、甲状腺ホルモンに含まれます。甲状腺ホルモンは代謝に関わるホルモンだそうで、成長期の子供では活発に分泌されているそうです。
そういえば、妹娘が産まれたときにこの甲状腺ホルモンの値が異常だと言われて再検査された記憶が甦ってきました。再検査は何ともなくてホッとしたもんです。

セシウムは、化学的にはカリウムと似た性質を持っていて、体内でカリウムにまぎれて筋肉などに取り込まれるそうです。放射性じゃないものは特にコレと言って悪影響も出ていないそうなのですが、コレが放射線を出すとなると話は違って、食物中のセシウムの10%程度が体内に取り込まれ、100日ほどかかって排出されるということです。この間、放射線が出ていますので体内の組織に影響を与えていると言うことになります。
とはいえ、程度問題でもあり、カリウムが人体内で4000ベクレル(1秒間に何個の原子が放射線を出すかという単位)の放射能を持つわけですから、それと比較して考えて、数百ベクレル程度であれば高いレベルだったとしても影響は宝くじレベルかと思われます。

ストロンチウムはカルシウムと化学的な性質が似ていて、セシウムが筋肉に取り込まれるように、こちらは骨に取り込まれるそうです。
この問題点は、セシウムが数ヶ月で体外に排出されるのと違って、数十年の間骨に留まることです。骨の中には骨髄があり、赤血球や白血球等がどんどん作られていますから、ここは非常に放射線の影響を受けやすいのですね。
計測の結果がほとんど発表されていないため少々気になる所ではありますが、基本的にヨウ素やセシウムに比べて生成量が少ないとのことですし、飛散しずらいとも言われていますので、影響としてはヨウ素やセシウムよりはずっと小さいと思われます。これは今後の計測を注意深くチェックして行く必要はありますけどね。

ヨウ素とセシウムについては現在、食品の暫定基準が(モノによっても違いますが)キロあたり数百ベクレルとなっていますから、一日に水と食品で2kgを摂取したとして、500ベクレル程度の上乗せとなるでしょうか。
まあ、気をつけるに越したことはありませんが、だからといって即がんになるとかそう言うもんでもなさそうです。

ちなみに、ベクレル(1秒あたりに崩壊する数)からシーベルト(人体に対しての影響量)への換算の係数があり、物質(元素)の種類や同位体の種類、あるいは摂取の方法(食べたか吸ったか)によって変わってきます。
たとえば経口摂取(食べた場合)は次のような係数となっていて、

  ヨウ素131 :2.2e-8
  セシウム137:1.3e-8
緊急被ばく医療研修のホームページ≪内部被ばくに関する線量換算係数≫

例えばヨウ素100ベクレル分を食べたとすると、その影響は2.2e-6シーベルト=2.2マイクロシーベルトとなります。

ざっと毎日500ベクレルを摂取してしまったとして、おおざっぱに10マイクロシーベルト、これが365日ぶんとするとおよそ3.6ミリシーベルトとなり、自然放射線と医療分を除いた許容値の1ミリシーベルトから少々はみ出てしまいます。
外部被ばくの分もありますから、許容値から見るとやはり少々オーバーする状態ですが・・・

まあ、大人であれば実際問題として十分に耐え得る量だと思います。
とはいえ、やはり子供については影響が大きくなることもありますから、できるだけの対策をするに越したことはないのかと。

ともかくも、現状から悪くならないことを祈るのみ。
ニッポン・ファイティン!
フクシマ・ファイティン!
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by kawasaki-marins | 2011-04-19 00:22 | たまには時事ネタ | Comments(0)

本当に気持ちが嬉しいのです

以前にもアフガニスタンから義援金とか、本当に気持ちが嬉しい話がありましたが、この話も涙が出てくるほど嬉しいです。なによりも「苦しみを分かち合いたい」と言ってくれる気持ちに胸を打たれます。

これはもう、カンボジアの綿糸を買うしかありませんよ。記事中のNPOはこちらですね。

NPO法人 地雷原を綿畑に! Nature Saves Cambodia!


しかし、国内では苦しみを分かち合っているばかりでは何も進みませんから、勇気と節度をもって日常生活を取り戻していくことが大切だと思います。
ニッポン、ファイティン!


<東日本大震災>カンボジア・地雷原の村から義援金とお守り
毎日新聞 4月16日(土)15時0分配信

 カンボジアの地雷原の村から義援金が届いた--。内戦による多くの地雷が残るカンボジアで、綿の栽培や加工によって細々と暮らす人たちから、東日本大震災の被災地への義援金とお守りが届いた。彼らの綿製品作りを支援する日本のNPO法人は「額は少ないかもしれないが、貧しい彼らにとっては大変なお金。苦しい中、日本のことを思ってくれる気持ちに感激した。彼らの思いを被災地に届けたい」と話す。

 義援金を寄せたのは、カンボジアの北西に位置する地雷原の村やプノンペン近郊で、綿を有機栽培し、ストールなどに加工している人たち。多くは、地雷被害で足などを失い、経済的に困窮していた。日本のNPO法人「地雷原を綿畑に!」が09年ごろから彼らを支援、綿製品作りを通じ、徐々に収入が得られるようになっていた。

 義援金は、綿製品作りにかかわる約30人の工賃や染め賃1カ月分など計8万円。カンボジアの貧しい地域の1家族の年収約7万円を超える額だ。プノンペン近郊に住む女性たちは、近くの寺院に通って被災地の人々への祈りをささげているという。地雷原の村に住む人からは「今回の地震と津波で、日本の多くの方が亡くなり、被災されたことに、地雷被害者メンバーはショックと悲しみに包まれています。どうか私たちに、皆様の苦しみを分かち合わせてください」とのメッセージも届いた。

 NPO法人の石井麻木代表は「日本からの支援を受けていた人たちが、逆に支援を申し出てくれた。彼らが深く考えた末の思いやりと考え、義援金を受け取ることにした。彼らのことを誇りに思う」と話す。【永山悦子】




今日の札幌デーゲームの記事はまた後で・・
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by kawasaki-marins | 2011-04-16 18:43 | たまには時事ネタ | Comments(0)

これも風評

川崎市民として、冷静に考えてくださいと言いたい。
もちろん、苦情をタレ込む人たちに。

とはいえ、がれきが存在するのは多くが福島県の沿岸だと思いますし、今回福島の沿岸の多くは原発事故の避難エリアになっていますから、放射性物質のチェックはきちんとしていないと、親切転じてあだになってしまう可能性はあります。放射性物質の付着したがれきは極力持ち出さず、現地にて処理するのがベストだと思われますしね。

ということで細心の注意の元にやっていただきたいというだけです。

つーことで、川崎の焼却炉をなめんなよ。
日本でも屈指の焼却炉だぜ!(たぶん・笑


「子供が心配」福島ごみ処理支援で川崎市に苦情2千件超
産経新聞 4月14日(木)0時48分配信

 川崎市の阿部孝夫市長が東日本大震災で被災した福島県を訪問し、がれきなどの災害廃棄物処理の協力を申し出たことに対し、2000件を超える苦情が市に寄せられていることが13日、明らかになった。

 阿部市長は7日、福島県庁で佐藤雄平知事と会談。被災地支援の一環として「津波で残ったがれきなど粗大ごみを川崎まで運び、処理したい」と申し出た。このことが新聞などで報じられた8日以降、川崎市のごみ処理を担当する処理計画課などに「放射能に汚染されたものを持ってくるな」「子供が心配」といった苦情の電話やメールが殺到。中には阿部市長が福島市出身であることを挙げ、「売名行為だ。福島に銅像を建てたいだけだろう」というものもあったという。

 川崎市は「放射能を帯びた廃棄物は移動が禁止されているため、市で処理することはない」と説明。市のホームページでも安全性や理解を呼びかけている。


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by kawasaki-marins | 2011-04-15 01:08 | たまには時事ネタ | Comments(2)

恐いのは放射線じゃないみたいですよ

まったくのところ、大人がきちんと理解していないと、子供はさらに分からないですよね。
家庭でニュースを見て「放射線恐いわね・・」なんて中途半端な会話をしてるんでしょうなあ。家庭のレベルが垣間見えるってなもんですよ。
だいたいね、医療機関でも診察拒否とかもうアホすぎる。
いちばん恐いのはやっぱり人間だと、改めて実感するのでした。

っていうか、現在大切なのは、きちんとした放射線・放射性物質の知識を普及することじゃないのかしら。特に、定量的な判断と言うのが重要な状況になって来ていると思います。
もっとも、定量的な判断と言うのは専門家でも難しいケースが多いのですが、そこをナントカ噛み砕いてもらえないかと・・そのためにエラい先生方がいるわけで。ん、それは違うのかしら?(←もちろん皮肉)

大切なことなので、念のために書いておきますが
「放射線はうつりません」
(ただし、即死するレベルはちょっと話が違うのですが)

今朝だって、レベル7の事故だとか、ストロンチウム-90が検出された、というニュースにちょっと過敏に反応している人がネット上アチコチに見られましたし。
このレベルであれば、避難エリア外についてはまだまだ1960年代の大気中核実験の影響の方が大きいです。(避難エリア内は情報が無くて分からないです)
・・・とはいえ、このレベルであるうちに、一刻も早く原子炉を落ち着かせてくれないと、こんなことも言ってられなくなるのも事実なんですけどね。

だからとにかく,福島の現場で頑張ってもらうしかないわけです。東電や政府のエラい人たちがあんな状況で、現場の人たちはいろんな面で辛いと思いますが、技術者の心意気ってもんを見せてくれ!
分野は違えど、技術者の端くれとして、応援しています。



<東日本大震災>「放射能怖い」福島からの避難児童に偏見
毎日新聞 4月13日(水)22時17分配信

 原発事故で被ばくを恐れ福島県から避難してきた子供が「放射能怖い」と偏見を持たれるケースがあるとして、千葉県船橋市教委が全市立小中学校長らに配慮するよう異例の指導を行っていたことが分かった。福島県南相馬市から船橋市へ避難した小学生の兄弟の事例では、公園で遊んでいると地元の子供から露骨に避けられたという。兄弟は深く傷つき、両親らは別の場所へ再び避難した。大震災から1カ月たつが、福島第1原発の深刻な事態が収まる見通しは立っていない。知識の欠如に基づく差別や偏見が広がることを専門家は懸念している。【味澤由妃】

 南相馬市の小学生の兄弟のケースは、避難者の受け入れ活動に熱心な船橋市議の一人が把握し、市教委に指摘した。市議によると兄弟は小5と小1で、両親と祖父母の6人で震災直後船橋市内の親類宅に身を寄せ、4月に市内の小学校に転校、入学する予定だった。

 兄弟は3月中旬、市内の公園で遊んでいると、方言を耳にした地元の子供たちから「どこから来たの?」と聞かれた。兄弟が「福島から」と答えると、みな「放射線がうつる」「わー」と叫び、逃げていった。兄弟は泣きながら親類宅に戻り、両親らは相談。「嫌がる子供を我慢させてまで千葉にいる必要はない」と考え、福島市へ再び避難した。

 福島県から県内に避難し、この家族をよく知る男性は「タクシーの乗車や病院での診察を拒否された知人もいるようだ。大人たちでもこうなのだから、子供たちの反応も仕方がない。でも、当事者の子供はつらいだろう」と話す。

 市議の指摘を受け、船橋市教委は3月28日「(放射能への)大人の不安が子どもたちにも影響を与え、冷静な対応がとれなくなることが危惧される」として、避難児童に「思いやりをもって接し、温かく迎える」「避難者の不安な気持ちを考え言動に注意する」よう市立小中学校長らに通知した。

 市教委によると今月から市内の学校へ通う被災者・避難者の子供は43人で、うち38人は福島県出身という。

 避難児童を多数受け入れる市立行田西小学校の中村俊一校長は、「温かく迎えるのは言われなくても当たり前のこと」と強調。「放射能を巡る偏見や方言で児童を傷つけることがないよう注意深く見守ろうと、教職員に何度も話している。始業式や入学式で『いつか古里に帰れる日が来るでしょう。その時に船橋に来て良かった、友達ができて良かったと思ってもらえるよう仲良くしてください』と呼びかけた」と話す。

 市教委に指摘した市議は「話を聞き、心がさみしくなった。船橋の子供たちにはいつも『思いやりのある人になってほしい』と言っている」と話す。

   ◇  ◇

 千葉市稲毛区の放射線医学総合研究所(放医研)は福島第1原発事故直後の3月14日、放射線や被ばくを巡る電話相談窓口を開設。研究員や退職者6人が朝から深夜まで応対している。相談は主に首都圏から寄せられ、すでに6000件を超えている。

 震災直後は「原発近くに住む親類を家で受け入れたいが、自分の子に影響はないか」という内容が多かった。その後、避難者の数が増えると「アパートの入居で難色を示された」「福祉施設や病院で被ばく線量を調べるスクリーニング検査の証明書の提出を求められた」などの相談が急増した。

 今回の船橋のケースも踏まえ、放医研の柿沼志津子博士は「大人をまず教育したい。受け入れる側が心配すべきことは何もありません。むしろ心配しすぎる方が体に悪い」と指摘。「放射線について正確な知識に基づき、『正しく怖がる』ことが大切です。もっと勉強してほしいし、私たちも理解を深めてもらえるよう努力しなければならない」と話す。放医研は相談窓口(電話043・290・4003)を当面続けるという。



私だったら・・・「放射線がうつる」とか言われたら「おまえのアホがうつる」と言い返しちゃいそうだ(爆)
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by kawasaki-marins | 2011-04-13 23:18 | たまには時事ネタ | Comments(2)

ちょっと待て、それはヤバい!

福島県の放射性物質の飛散による影響について、以下の記事の通り、子供たちへの被ばく量の基準が設定されるそうですが、これはどう考えてもマズいんではないかと思う次第。

通常、自然被ばくを除いて年間1ミリシーベルトまでとされている被ばく量ですが、これを一気に20倍しようという話。しかも、放射線に対して感受性の強い子供に対してと言うのはどうなんでしょう?
被ばく量の影響は、DNAの損傷と言う形で蓄積されて行きますから、新陳代謝が激しく、DNAがダメージを受けやすい状況にある成長期の子供たちに対して、大人よりもより大きな影響を与えると考えられます。

大人であれば、今回の放射性物質が飛散している状況でも10ミリシーベルト/年くらいはどってこと無いと思いますが、子供への影響は大人の5〜10倍とも言われていますから、今回の20ミリシーベルト/年というのは、ヘタすれば100ミリシーベルト/年にも匹敵する可能性があるわけです。さらには、子供たちがこれから過ごす、当然ながら大人よりももっと長い人生の時間を考えれば、身体に影響が出てくる可能性はさらに大きくなるわけですよ。正直、無視できないどころか、真剣に放射線の影響を考えなくてはいけないレベルになっていると思います。

子供たちに対しては極力、放射線の影響を少なくすることが必要ではないでしょうか。放射線の影響を無視しきれないような環境であれば、子供たちだけでもより影響の少ない場所に避難させることも考慮すべきです。国の将来は、子供たちにかかっています。

大人の都合だけで子供を損なうことがあるとすれば、残念ながら日本にまともな将来はないでしょう・・・


校庭活動に放射線基準…文科省、福島県に提示へ
読売新聞 4月10日(日)3時19分配信

 文部科学省は、校庭など、幼稚園や学校の屋外で子供が活動する際の放射線量の基準を近く福島県に示す方針を固めた。

 同県内では、一部の学校で比較的高い濃度の放射線量や放射性物質が検出されており、体育など屋外活動の実施可否について早期に基準を示す必要があると判断した。

 同省などによると、基準は、児童生徒の年間被曝(ひばく)許容量を20ミリ・シーベルト(2万マイクロ・シーベルト)として、一般的な校庭の使用時間などを勘案して算定する方針。原子力安全委員会の助言を得た上で、大気中の線量基準などを同県に示す。基準を超えた場合、校庭を使用禁止にし、授業を屋内だけに限るなどの措置をとる案も出ている。

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by kawasaki-marins | 2011-04-10 17:42 | たまには時事ネタ | Comments(0)

かわまりさんちの原子力講座(その2)

(3)で、今の放射線の量ってヤバいの?

さて、被ばくするとなにがヤバいのかというのをアタマにおいて、それでは、現在の放射線の量がどんなものなのかと言うのを整理してみますよ。


a) 原発近傍

まずは、一番心配な、原発そのものですが、現在ここは正直相当ヤバいんじゃないかと思います。
福島第一に限らず、原発の敷地の外周には「モニタリングポスト」と呼ばれる放射線の測定器が設置されていて、常に放射線の計測を行っています。これは常に公開されていて、インターネットでもすぐに見られるようになっています。
今回、福島の2ヶ所の原発については、地震以来の計測データが時系列でずっと掲示されています
モニタリングポストのデータの伝送ができなかったときは該当個所での移動計測だったようですので、同一地点で、というには微妙な点もありますし、まだ、データが取れていないモニタリングポストもありますが、まあ、だいたい近傍の状態を表していると思っていいと思います。ちなみに、福島第一のモニタリングポストの設置位置はこんな感じ

この所多少安定してきていますが、MP7とかMP8の値を見ると、200〜300マイクロシーベルト/時というかなり高い値を示しています。日々、風向きなどが変わることもありますが、だいたい一定している所を見ると、放射性物質の飛散と言うことではなく、原発敷地内の状況を反映しているのかとも思えます。

まあ、このあたりは素人が考えても仕方ありませんので、ここは素直に敷地内は数百〜千マイクロシーベルト/時というレベルの放射線だと考えると、数時間もいるとミリシーベルト単位での被ばくということになってしまいます。
放射線作業者(男性)に対しては、年間に100ミリシーベルトまで、今回特別に250ミリシーベルトまでを許容していると言うことですが、ここまで作業に1ヶ月近くかかっていることを考えると、もう許容量を使い果たしている作業員の方も結構いると想像します。短期に200ミリシーベルトをあびると身体的な影響(白血球の減少等)があらわれると言われていますので、この方達には十分にケアしていただきたいと思うばかり。


b) 避難エリア(福島第一から半径20km以内)の外側

主な地点での放射線の観測データが福島県のサイトで公表されています。

http://www.pref.fukushima.jp/j/sokuteichi557.pdf
このpdfファイルの557の部分を書き換えると(450〜)地震後のデータが見られます。
本当はこれをきちんと毎日追いかけていかないと、単なる印象論だけになってしまうので、あんまりエラそうには言えないですが・・

目につくのが飯舘村の6マイクロシーベルト/時という値です。
単純に1ヶ月分として30日を考えると、

  6マイクロ×24時間×30日=4320マイクロ=4.3ミリシーベルト

実際には、家の外でずっと過ごすわけではありませんから、気をつけて過ごすとしてざくっと半分の量を被ばくするものと考えましょうか。それでもおよそ2ミリシーベルト/月ということになります。

確かに、この状況がすぐにおさまれば、まあ徐々に放射線も減って行きますし、特に問題のあるレベルではないわけですが・・・
しかし原発の現状を考えると、明日すぱっときれいに治って、放射線もすんなり減って行く・・・とは思えません。
たとえば、原発が落ち着くまで半年、このレベルで続いたとしたらざっくりと12ミリシーベルト。
もしかしたら、今後の原発の作業で漏れ出てくるであろう放射性物質が土壌などに蓄積されたりするともう少し上がるかもしれません。
さらに、地面や空気からの被ばくの他にも、水や食べ物の問題もありますから、こちらも別途考える必要があります。

世界には、自然放射線で年間に10ミリシーベルトを被ばくしているような地域もあるそうですから・・・まあ、ほとんど問題なく過ごせると思います。
でも、正直、子どもはあんまり出したくありませんね。自然放射線のような、岩盤などからの放射とちがって、花粉のように放射性物質が舞っていると思うと、ウチの娘たちもそうですが、手を洗えといったってテキトーな洗い方しかしませんからね・・・

確かに、健康に影響するかと言うと全然そんなことはないレベルではあるのですが、今後の原発の動向を含めて長期的なことを考えると、今からできるだけ注意しておいてもらいたいと思うのでした。


c) かわまり家あたり

文部科学省の災害ページに、各地の放射線測定値が出ていますが、東京界隈では普段の値の倍程度ですが、元々が放射線が少ないエリアということらしく、日本で一番自然の放射線が多いと言われる岐阜の平常値です。

水道水から検出されたと言う話もありましたが、現在の状況であれば一時的なものと考えられますので、もう全然問題なし。
正直、花粉の方がヤバい私なのでした。

・・なんて書いている間に、なんだかやたらと大きな余震が来ましたよ。本震のときのような長い揺れが気持ち悪いな。また、津波警報も出ているようですが、これ以上の被害がないことを祈るのみです。

続きはまた。
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by kawasaki-marins | 2011-04-07 23:52 | たまには時事ネタ | Comments(0)

かわまりさんちの原子力講座(その1)

地震の日から3週間以上たち、被災地は少しずつでも復興に向けて動き出しているというニュースも聞こえるようになってきましたが、福島第一原発は先が見えない状況。
一昨日あたりからは、極めて高濃度に汚染された水が流出しているとのこと。
福島第一原発付近の海には相当の放射性物質が流れ込んでしまったようです・・・

と、日々、原発の状況に一喜一憂している私を見て何が問題なのかと聞く姉娘。
いや、私の知識も教養レベルなんですが、問題点を整理するのは良いことです。ということで、自分のアタマの整理がてら説明してみましたよ。


(1)地震直後の原子炉って何がヤバかったの?

地震により、原子炉は緊急停止しました。核分裂を起こすための燃料棒のあいだに制御棒を挿入して、核分裂反応を抑制するのです。

原子炉では、核分裂時の熱を使ってお湯を沸かし、その蒸気を使ってタービンを回して発電します。核分裂反応は言ってみればドミノ倒しのように連続して起こっている(臨界状態)のが特徴で、制御棒を使っても即時停止と言うわけではなく、また、核分裂によって生成されている放射性物質も熱を発生しています。

ということで、制御棒を突っ込んだ後も、原子炉の冷却を続ける必要があります。そうしないと、発生した蒸気の圧力が高まり、最悪の場合には核燃料を収めている圧力容器や、その圧力容器を収めて外に放射性物質が漏れないようにしている格納容器が破裂して中身を外にぶちまけてしまいます。
さらに、水が水蒸気になった分、中の水位も下がって燃料棒が水から顔を出す状態になってしまいます。そうなるとなにがマズいって、燃料棒自体の温度もどんどん上がって燃料棒が溶けてしまうのです。溶けた燃料が例えば圧力容器の底に溜まったりしたら・・・その熱で圧力容器が溶けて燃料が外に漏れだしてしまう可能性もあります。さらに、制御棒も働きようがなくて、こんどは人間が制御することができない状態での核分裂反応が始まってしまうかもしれません。そうすると、核爆発こそ起こりませんが、とんでもない熱と、放射線が出っぱなしになって人間が近づくどころの話ではなくなってしまいます。
この状況が、一番恐れられていた「メルトダウン」です。

ですが、福島第一ではその非常用の冷却装置を動かすための発電機が津波でダメになってしまい、バッテリーの電気や非常用の電源車を使って細々と冷却することしかできない状況になってしまったのです。まさに焼け石に水。
同じく地震の被災地にあった福島第二、女川の2ヶ所の原発では、発電所の施設が第一よりも新しく、また高い位置にあったことにより津波の影響はそれほど受けずにすんだようですが、福島第一については設備設置時の想定を超えた津波による被害が出てしまったわけです。

格納容器内の水はどんどん水蒸気になり、圧力が高まっているらしい・・・のですが、なにせ電力が届かずセンサー類もまともに確認できないようで、真っ暗闇で手探りもできないなかにいるような状況。

とにかく、圧力容器&格納容器が無事であること。
そのために、格納容器の水蒸気を抜いて中の圧力を下げる作業を行ったのが地震の翌日の3月12日でした。
これに伴い、とりあえずの最悪の事態の回避を行ったわけですが、その代わりに格納容器内の放射性物質が外気に放出され、周囲の放射線量がどんどん上がって行きます。この当日、原発敷地境界で1000ミリマイクロシーベルト/時(ごめん、間違えた!)を超える値が観測されています。
もちろん、このときには周囲の住民は避難しています。このときにはまだ周囲10kmの範囲が避難対象でしたが、即刻20kmが避難対象に加えられました。さらには30kmまでのエリアで屋内退避が指示されます。

この後も、とにかく原子炉を冷やせ冷やせで水をかけまくって、なんとか最悪の事態にはいたらずに済んでいます・・・が、あんまり良くもなっていないと言うのが現状でしょうか。メルトダウンこそまあ大丈夫そうですが、高濃度に放射性物質で汚染された水がどんどん流出していたりと、ひとつも安心できない状況が続いています。


(2)放射線ってなんでヤバいの?

さて、原子力発電所の事故で常に問題になるのが、この放射線の問題です。
放射線にはいくつか種類がありますが、だいたいこんな感じ。

 アルファ線=ヘリウムの原子核(陽子2個+中性子2個)が原子核から放出されるもの
 ベータ線 =中性子が陽子に変化するときに出てくる電子が原子核から放出されるもの。
 ガンマ線 =アルファ線やベータ線が出てくるときに出てくる電磁波。X線の親分。
 中性子線 =中性子が飛び出してくるもの。

こいつらの何が問題かというと、いずれも高いエネルギーを持った粒子(あるいは電磁波)ですので、これが細胞に当ると、直接あるいは間接的にDNAを破壊してしまうのです。
ちょっとで済めば良いのですが、大量に放射線を浴びることによって、DNAの損傷が大きくなり、その細胞は分裂できなくなって細胞が死んでしまいます。
人間の身体では60兆の細胞があると言われていますので、ちょっとやそっとの細胞なら問題はありませんが(事実、普段から自然の放射線を浴びて生活していますからね。)一度に大量に細胞が死ぬと、それはヤバいことになってしまうわけですよ。
また、放射線によって細胞が死ななかったとしても、癌になったりして身体に悪影響がでてくるわけです。

そのヤバいとされるレベルですが、一度に5シーベルトの放射線を浴びると半数の人が死に至ると言われています。
シーベルトというのは生物に与える影響をはかる単位で、実際の放射線の種類ごとに影響度を計算して合計したものです。
一度に、というのも、どんなもんだか良くわかりませんが、細胞が再生する時間より短い間ぐらいではないかと思うのですが・・・どんなもんでしょう。おそらく数日の間というところでしょうか?

また、一度にということではなく、少ない放射線量でも長い間浴びることによっても影響は出てきます。DNAの損傷が蓄積されて行くということですからね。ですが、これについてはある意味確率の世界なので、短期的に被ばくしたケースとは同列には考えられないのが難しい所です。

ですので、こちらについては、人間が通常浴びている放射線量から、かなりな安全側を推測しているというところでしょうか?
現在日本で許容されている、年間に1ミリシーベルトというのは、自然に被ばくしている2.4ミリシーベルトのおよそ半分と思うと、まあこれをちょっとくらい超えても正直影響はなかろう、なんぞと思うわけです。
たとえば、放射線作業を行う女性に対して年間50ミリシーベルトまで許容されていますから(これはもちろん、被ばく量が管理できるから認められる値なので、いつどうなってるか分からない一般の人に対しても同じレベルで論じていいのかというのはありますが)まあ、桁的に考えても10ミリシーベルトくらいでガタガタいうレベルではないんだろうな、と思うわけです。

え、100km/h規制の高速道路を150kmで走ってるわけじゃないんだって・・・でもまあ、大丈夫、でしょ(大汗

ところが、被ばくにもいろいろとパターンがあって・・・
というのは長くなったのでまた明日。
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by kawasaki-marins | 2011-04-05 23:16 | たまには時事ネタ | Comments(2)
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