人気ブログランキング |

日々の活動記録、つーことで。


今年もまったりとマリーンズの応援ができることに感謝。
by kawasaki-marins
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ほんとうの武器

ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション [DVD]

ジェネオン エンタテインメント



以前に購入したまま、なかなか時間が取れずに見られずにいたDVDですが、ようやく連休で時間をとって見ることができました。

この映画はルワンダ紛争のなかのひとつの出来事をもとにしたストーリーです。

ルワンダ虐殺って、正直ほとんど聞いたことすらありませんでした。日本でどれだけ報道があったのか・・・1994年の初め頃に状況が切迫、その年の4月に大統領が暗殺されるという事件が起こってからほんの3,4ヶ月の間に100万ちかくもの人々が虐殺されたという、史上最悪の大虐殺のひとつです。この事件に比べうるのは、ナチスによるホロコーストでしょう。
当人たちですら、身分証明書を見なければ分からないような民族の対立が歴史上積もり積もって、今回、多数派でありかつては支配される側だったフツ族が、少数であってもかつては支配階級であったツチ族への暴力という形で解放されてしまった、と単純化してしまうにはあまりにも悲惨な状況でした。

そもそもは、ヨーロッパ人がやってきて、この国を支配するために部族の違いをことさらに強調して利用したことに端を発します。ツチ族は背が高く、面長で鼻の幅が狭く、すなわち若干ヨーロッパ人に容貌が近かった人たち、フツ族はそれ以外ということでしょうか、支配側とされたツチの人々はおそらくその後の社会で利権に近く、富を得ることもできたのでしょう。対するフツの人たちは貧困に甘んじることになったのだと思います。
社会の近代化が進むにつれ、部族の違いは貧富の差として固定化、さらには拡大されて行き、貧困層のフラストレーションも蓄積されて行くことになったのかと思います。

それでも、この映画の主人公であり、舞台となったホテル(ルワンダでは一流のホテル)の支配人として敏腕をふるうフツ族のポール・ルセサバギナ氏のように社会的に成功している例もあるようですし、フツ族とツチ族の結婚もごく当たり前に行われていたようですから、この内紛自体に特に人種、というか部族差別的な感情があったとは思えません。
すなわち、ここで問題なのは人種差別や部族抗争と言ったものではなく、むしろ経済問題、貧困の問題だったのでしょう。

この紛争においては原因が経済問題なら、その後についても経済が大きく影響するのです。
内紛が起こり、数に物を言わせた一方的とも思える虐殺が行われ(実際はどうだったのでしょうか、ツチ族による「反乱軍」といったものもありましたから、おそらくは両者にそれなりの行為はあったのでしょう)、ルワンダの人々は国連を含め、かつての宗主国であったベルギーやドイツ、あるいフランス、アメリカと言った大国に調停、介入といった救いの手を求めます。
しかし、それらの欧米各国は「ルワンダに介入しても特に(経済的な)メリットはない」、としてルワンダから次々に手を引いて行きます。

残るのは、自衛以外に武器を使用することを禁じられた国連の平和維持軍や赤十字などの武器を持たないボランティアだけ・・・何それ、ってなモンですよ。
これが例えば中東の産油国のように、経済的にインパクトを持つ地域であれば(それはそれで先進国の思惑が絡み合ってヤヤコシクはなるのでしょうが)少なくともこの100万人という、あり得ない数字の虐殺は引き起こされなかったのではないか、そうも思うのです。

そんななかで、先に記したポール・ルセサバギナ氏は自身の勤めるホテルにツチ族の人々をかくまい、ホテル勤務の中で培われた国際的な人脈や、自身の機転をフル回転してなんとか人々を救おうと力を尽くします。彼自身の家族も、妻がツチ族であり、また彼自身がフツ族でありながら、フツ族の過激な行動に反対するものとして命を狙われる立場になってしまったことが発端ではありますが、しかし、なによりも彼の行動には人間としての誠実さを感じました。
このような状況にあって、人間としての尊厳、「Dignity」を保って行動できるという勇気はいったいどこから湧いてくるのでしょうか。世界中の人々がこのような人なら、こんな悲劇は起こらないのに・・・人間の浅ましさ、悲しさを感じさせます。
また、映画の中に描かれた、国連平和維持軍の指揮官も、それでも彼らの可能な限りの仕事を誠実に実行し、ホテルにかくまわれた1200人以上の人々を国境を越えてルワンダから脱出させることに成功します。またね、この部隊長(大佐)が素晴らしい人でした。実際の平和維持軍のなかの数人をモデルにしてまとめた人物なんだそうですが、カナダから派遣された平和維持軍の方々を尊敬するばかりです。うちの自衛隊も、こういうタフな交渉ができるのかなあ。

ポール氏や「大佐」のように、武器を使わずしても人々を救うことは可能なのです。これが、こんな出先の現地指揮官だけでなく、国家規模で交渉ができたなら・・・日本と自衛隊ににそのような仕事を期待したい、武器を使うことを前提に国際社会に出て行くのではなく、持ったとしても極力使わないことを前提に、交渉と根回しで問題を解決することを自らの役割として買って出ても良いんじゃないでしょうか。そんな日本なら、まさに「品格」ある国家と思えますし、私は日本人であることを心の底から誇りに思って生きて行くことでしょう。

そんなことを思いながら見た映画でした。実は、娘たちにも見せたいなと思いながらも、テーマがテーマだけにまず自分で見てから、と思っていたのですが、コレは今日にでも見せたい映画です。虐殺の描写などは極力避けられていますが、その恐ろしさについては十分に伝わってくると思います。

最後、生き別れになった姪たちを見つけられたことは、本当に奇跡です。
by kawasaki-marins | 2009-05-04 02:05 | 読んだり聴いたり
最新のトラックバック
レンタカー
from レンタカー情報ナビ
万年補欠から4番バッター..
from 3日で一流の打撃コーチになれ..
もし、わずか3ヶ月で球速..
from 【野球】ピッチング・スピード..
初めてのドラフト会議
from Anything Story
日本シリーズをより楽しく!
from 日本シリーズをより楽しく!
画像一覧
フォロー中のブログ
おすすめサイト
カテゴリ
以前の記事
検索
タグ
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル