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by kawasaki-marins
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2007年 11月 11日 ( 1 )

大きな魂に触れたと感じることが感動なのかもしれません

ビューティフル・マインド
監督/ロン・ハワード、主演/ラッセル・クロウ

さいきん、ちょっと映画づいてます。
先日のBABELに続き、「ビューティフル・マインド」なんて見てしまいました。
実は、夏頃DVDを買ってなかなか見る時間もなく置いたままになってたんですけどね、野球シーズンも終わって、芸術の秋ってことで・・・なのかな。
ノーベル経済学賞を受賞した実在の、統合失調症(精神分裂症)である、天才数学者ジョン・ナッシュの半生に基づいた(とはいえ、かなり脚色はされていますが)の映画です。
ちなみにナッシュの研究はゲーム理論とかなんとかで、現在の経済の分析の基礎になってくる数学理論だそうですが・・いかん。一応理系なんですが、ついて行けん。

まあ、そうは言っても映画自体は数学が分からなくても大丈夫です(^^;

物語はナッシュの学生時代から始まります。
頭が良くて引っ込み思案で人付き合いが悪い、いわゆる変人タイプのナッシュですが、なかなかこれと言った成果が出せずに苦悩します。しかし破天荒なルームメイトに励まされ、指導教官に認められる研究を仕上げ、研究所への推薦を得ます。
やがて、ペンタゴンからの仕事の依頼が舞い込み、機密の中でナッシュはスパイに付けねらわれる恐怖に晒されるようになります。大学での講義中にスパイを見たナッシュは講義を続けることができず、演台上から逃げ出しますが、取り押さえられてしまいます・・・

途中、そんなのあり得ないでしょう?というガジェットなどもあり、この辺までは、出来の悪いサスペンスのような展開です。

しかし、次にナッシュが目覚めたのは精神病院でした。
ここまでの、ペンタゴンからの仕事や、学生時代のルームメイトは、実は彼の妄想だったのです・・・

最初はそのことを受け入れられないナッシュですが、ショック療法や薬物療法により、徐々に現実感を取り戻します。しかし、薬の副作用により思考力も低下するようで、高度な思考こそが人生であったはずのナッシュは、思うような生活を送ることができません。妻のアリシアは、くじけそうになりながらも彼の病気を受け入れ、全面的にバックアップする決心をします。

ナッシュの病気は完治することはありませんが、徐々に良くなり、やがては大学での講義ができるまでに回復します。そんなある日に、ノーベル賞受賞の知らせが彼の元に届くのです・・・

と、まあこんなストーリーです。

なにくれとナッシュを力づけてくれた友人や、ペンタゴンの仕事での上司が彼の妄想であったと分かることで、観客は人間の認識がいかに危ういのか、現実と妄想がいかに紙一重かと背筋が寒くなるような事実に気づかされます。その後も、ナッシュの不安定な状態が描写されますが、この間、映画を見ている私も非常に不安定な状態になっていました。
どこまでが現実で、どこまでが妄想なのか、ナッシュの頭の中では全く区別がつかないのです。しかしナッシュは、妄想の人物たちを無視することで自分を保とうとします。無視することで生じる葛藤を乗り越え、妄想を妄想として認識して自分を現実に適応させることができました。この陰には、家族や(現実の)友人たちの大きな支えがあったことと思います。

統合失調症は、その病気によって自己の境界が曖昧に認識されるようになると言われています。いわゆる「電波が頭の中に入る」とか、言われてもいない悪口が聞こえるとか、そういった症状が典型的な症状として挙げられていますが、これらも、自分の思考が自分のものであると認識できずに、自己の外からのものと認識してしまうことによる症状だということです。不安によるネガティブな思考がまるで外部からのものと認識されることで、世界のすべてから排斥されているかのような妄想にとらわれ、うつのような状態に陥ることもあるということです。

そもそも原因やメカニズムが不明な病気であり、これらの典型的な症状以外にも妄想であるとかその他の知覚異常であるとか、さまざまな症状があり得るということです。そしてなにより恐ろしいのは、放置することによって人格の崩壊に至ることがほぼ確実であるということ・・・
現在では、薬物療法によってかなりの改善や、緩解状態の維持が期待できるそうですが、完治というのは非常に難しい、難病です。

私自身、人間の認識や自我というものが、こんなふうに病気ひとつで容易に変化して行ってしまうことをこれほど恐ろしく感じるというのは、この病気により、認識の主体である自己の連続性が断たれて自分というものが失われていくように感じられるからかもしれません。ただし、この病気の場合、困難ながらも、もちろんじ十分に回復することは可能なわけですが。
そして、その可能性を掴んだことで、ナッシュの物語は感動を呼ぶのでしょう。彼の大きな魂に触れる思いがしました。感動というのは、だれかの魂に触れることにより、呼び起こされる共感の感情なのかもしれません。そして、触れた魂が大きく深いものであるほど、呼び起こされる感動も大きく深いものになるのかもしれません。


ところで・・・私自身も、直接統合失調症という病気を知っているわけでもなく、一般的な本などからの情報に基づいた理解しかありません。病気のことについても間違って覚えていることもあるかもしれませんので、このレビューの内容が、実際に病気と闘っている方々や患者さんを支えている方々にとって不快な思いをさせることもあるかもしれません。
そういった場合は、コメント欄などでご指摘いただければ、できる限りの対処をしたいと思っていることを書き添えておきます。
by kawasaki-marins | 2007-11-11 11:47 | 読んだり聴いたり
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